先生セキララ日記 ~幼稚園の現場から~

幼児教育・子育てについて、幼稚園教諭の視点から綴ったブログです。現役の先生、保護者の方、これから先生になる人達と一緒に考えていくことを目指しています。

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保育所の数と質について考える

2018/04/18

近隣に保育所ができました。

更にもう一か所建設が予定されています。

現代社会において、保育所がたりないことが言われています。

働くお母さんの悲痛な叫びが昨年も問題となっていました。

保護者が働きやすいよう、保育所の場所も駅前が人気だったり、幼稚園でも、預かり保育をしていない園は、入園を躊躇されるようになっていたり、預かり保育の時間がこれまでよりも長く設定されるようになってきました。

待機児童増加に伴い、保育所の数・定員を増やすことについてたくさんの声が聞かれ、そのことに異論を唱えるつもりはないのですが、待機児童をゼロにすることだけに焦点があてられ、子どもが伸び伸びと育つ環境をしっかり確保するということが置き去りになってしまってはいけないと思うのです。

私の家の近くにできた保育所も、開園してすぐに出入りが見られたので、助かっておられる保護者の方もたくさんおられるだろうと思う一方で、庭もなく、室内も狭く、どんな保育がなされているのだろう…と思ってしまいます。

それぞれの遊びのコーナーは充実しているのだろうか、外で遊びたい!と思ったときに、思い切り体を動かして遊ぶ体験はできているのだろうか、そして、常に保育士を募集しているところがありますが、人的環境は整っているのだろうか・・・。

多様な生き方ができるように、保護者の目線から働きかけることと同時に、保育所設置・定員の増加だけで解決せず、乳幼児期にとって必要な体験、環境を確保するという子どもの育ちにも目をむけて考えていかなければならないと思っています。

そして、幼稚園でもできることがないか考えていく必要があると思っています。

預かり保育の時間が長くなっていると書きましたが、それだけ料金が必要になってきます。でも、毎日のこととなると、経済的負担は大きくなり、預けることに罪悪感をもたれる方もでてこられるのではないでしょうか。

兄弟が在園されている方は割引をするとか、毎日預けておられるご家庭は、時間や日数ではなく1か月として定額にするとか・・・いろいろな面から模索し、ニーズにあった運営をしていくことが求められていると思います。

そして、長い時間の預かりになっている子どもには、体力的負担を考え個々に応じて昼寝の時間を設けたり、時間によっては軽い夕食を提供するなど、子どもの生活リズムも崩さないように工夫していく必要があると思います。

私個人ができることは限られていますが、問題意識をもって過ごしていきたいと思います。

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