子どもが変わるほめ方(3)~ほめ方の工夫~
2017/12/28
ほめ方のバリエーションが豊かだと、子どももの心が潤い豊かに育ちます。
ではどんなふうにほめていくといいのでしょうか。
今日はほめ方について考えていきたいと思います。
子どもを伸ばすほめ方
具体的にほめる
「すごい!」だけでなく、具体的にほめると、子どもの心に響き、満足感もアップします!
「すごいね」「えらいね」だけで終わらすのはもったいない!
何がどうすごいのかということを言葉にして表現するといいのです。
たとえば・・・
- 片づけができたとき
「本をシリーズごとに並べたなんてすごいね!」
「ブロックを色ごとに片づけらたなんて、すごい!よく考えて片づけることができたんだね!」
- できなかった水遊びができるようになったとき
「お顔がつけられるようになったなんて、すごい!」
「プール、勇気をだしてがんばてってえらかったね!」
- 子どもが作ったもの(折り紙、製作物等)をもってきて見せてくれたとき
「角と角がぴったりあっててすごい!」
「しっかり”アイロン”があてられていてきれい!」
などなど。
難しく考えずに、何がどうすごいのかを伝えてあげるといいですよ!
過程をほめる
私は保育をするうえで、”できる・できない”ということよりも、それまでの過程を大切にしたいと思っています。
だから、褒めるときにも、過程をほめるようにしています。
たとえば、運動遊びでは、”できる”ことももちろん大切な事ですが、できるようになるまでに一生懸命がんばっている気持ちや取り組みがより大切であると考えています。
なので、その子の頑張っている一つ一つの小さな積み重ね・成長を取り上げてほめていきたいなと思っています。
周りの子の思いを聞く
そして、私からだけではなく、周りの子からもほめてもらえる場を大切にしています。
保育者(大人)にほめてもらえることはもちろんですが、仲間に認めてもらうこと、褒めてもらうことは子どもにとって大きな喜びになります。
”できてあたりまえ” と思うことをほめる
ごはんを残さず食べることができた、お風呂に一人で入ることができた、一人で幼稚園に行く準備ができた・・・など、年齢とともに、当たり前になっていくことがたくさんあります。
けれど、当たり前と思うことを子どもが継続して行っていることは、とても大きなことです。
できたときにほめる
ついつい「できないこと」に気持ちがむき叱ってしまいそうになりますが、できたときにほめることで、子どもは前向きに行動しようとする姿が見られるようになります。
また、そのために、敢えてどもがでできる環境を作るということも一つの手です。
できないことを叱るよりも、できたときにすかさず褒めると、次への意欲につながります
保育者、だんな様達と連携してほめる
子どもも大人も、何度褒められてもうれしいものです。
たとえば私は、子どもが幼稚園で苦手な給食のメニューを食べることができたとき、お手紙で保護者の方に知らせるようにしています。
そうすることで、保護者の方と喜びを共有したいとの思いと、子どもが大好きなお父さん・お母さんからも褒められるようにとの願いがあるのです。
子どもができたとき、そのことを誰かに伝えておき、時間差でまたほめてもらう場があると、子どもの自信にもつながります。
素直な気持ちを伝える
何か特別な褒めることを見つけないといけないわけではなく、普段思っていることを伝えるのも、一つです。
「生まれ来てくれてありがとう」
「大好き」
「○○くんがいてくれて嬉しい」
など、大切な人からの温かい言葉は、子どもの心に響きます。
言葉以外で
子どもができなかったとができるよになったとき、一緒に笑顔になったり、ハイタッチをしたりして、言葉以外の表現方法もあります。
その他、うまくいかなかったことがうまくいったとき、また、今はことばがけることができないけれど、一緒に共有したいとき、優しい視線や表情で表現することでも子どもに伝えることができます。
最後に
そして、これを読んでくださったお母さんがおられたら、最後は自分自身をいっぱいほめてあげてほしいと思います!
毎日終わることのない家事、育児、(仕事)を一生懸命にこなされている保護者の方をみて、いつもすごいなぁと思っています。
「私なんて全然」とおっしゃるお母さんが多いですが、自分のことだけでなく、子ども、旦那さんのことを精一杯考えてられること自体、本当にすごいと思います。
子ども、旦那さんは言葉にされることは少ないかもしれませんが、お母さんの愛情はきっと伝わっていると思っています。
たまには自分をほめてあげてほしいなと切に思います。
子どもが変わるほめ方(2)~ほめることは、その子を豊かにすること~
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