子どもが変わるほめ方(2)~ほめることは、その子を豊かにすること~
2017/12/28
「ほめて育てる」という言葉をよく耳にします。
一方、「子どもは怒らないとわからない」といって、ほめるよりも、怒ることに重点をおく考え方も耳にすることがあります。
ほめるとは、子どもにどのようなものをもたらすのでしょうか。
わかってもらえる安心感、喜びを得る
褒められて喜びを与えられることは、自分が受け入れられている事や認められている事を感じ、安心感をもつことができるようになります。
そして、ほめられることで、自分を好きになっていくのです。
怒られてばかり、否定されてばかりの子は、「自分なんか」という感情がめばえ、自分を肯定的に受け止めることができません。
自分の思いが満たされていないと、心が荒れてしまい、その感情が行動に表れ、すぐにかっとなったりイライラしたり投げやりになったりして、心の中に怒りや寂しさを抱えてしまうのです。
自己肯定感を高める
ほめることで、子どもに喜びを与えることはもちろんですが、ほめるということは、子どもの行いだけでなく、存在を肯定することにもつながります。
そして、他者から存在を肯定されることの積み重ねにより、自己肯定感が育っていくのです。
自己肯定感をもつと、自分自身に何か問題が起こった時に、投げやりにならず、自分を信じて解決していこうという育ちにつながります。
居場所を感じ、自己発揮することができるようになる
褒められる喜びが重なっていくと、子どもは受け入れられていることを感じ、自分の居場所を感じられるようになります。
自分の居場所を感じると、存分に自己発揮することができるようになり、その子らしさを発揮して生き生きと過ごすことができるようになるのです。
自信になる
自分の行い、自分自身についてほめられると、満足感や達成感を味わい、そのことが自信につながります。
そして、そのことがあらたなる意欲につながっていくのです。
他者の良さを知る
大人が子どもをほめるというのは、その子にとってだけでなく、周りの子にも影響を与えます。
一人の子をほめている場を皆で共有することで、周りの子も、その子の良さを感じることができます。
人には良いところと課題となるところの両面がありますが、「嫌なところ」に目がいきがちです。
でも、保育者が一人ひとりの良さを言葉にして、たくさん発信することで、皆でそれぞれの良さを共有し、温かいつながりができていきます。
一人ひとりの良さをいっぱい見つけて、皆で互いの良さを感じあっていけるようにしたいなと思っています。
こどもはたくさんほめると、伸び伸びとして、穏やかな心をもつことができます。
大人にまるまでの人格形成にもかかわる大切な支えとなるのです。
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