好き嫌いは、栄養だけにかかわる問題じゃない!苦手なものを食べてみようと思えるような援助
2016/07/17
「味覚の幅は人間の幅につうじる」
苦手なものは、他のものから栄養をとればいい。
無理にたべさせなくていい。
ということを耳にすることがありますが、印象に残った記事があったので、一部抜粋・引用して記載させていただきます。
特定の料理ばかり好み、他の料理に興味を示さない傾向にあるということは、人間関係や視野が狭くなる恐れがあります。
反対に料理の変化に富んだ食事をしている人は、五感が十分に発達し人間関係や視野が広がり、他人のことも考えられる思いやりの心が芽生えます。
”食わず嫌い”という言葉がありますが、これは本能的なもので乳児が離乳食の時、初めての味はなかなか飲み込もうとはしません。
これは安全性の確信できない味に対してすぐに吐き出してしまうものを、母親が根気よく食べさせ、その味に対して親しみを覚えるようになります。
加えて、現場で感じることとして、なんでもよく食べ食欲旺盛な子は、様々なものに対する意欲の高さにつながっているように思います。
といっても、苦手なものは、子どもはなかなか食べず、保護者の方も、いろいろなお料理にしたり、細かく刻んだりして・・・とご飯を作るだけでも大変なのに、なんとか食べさそうと工夫されているお母様のご様子に頭が下がる思いでいます。
苦手なものを“食べてみよう”と思えるようにする援助
園でも、家庭と連携して、味覚の幅を広げていけるように と思っています。
そのためにしていること
・子どもと分量を相談して配膳する。
・細かく切ったり厚みのあるものを薄くしたりする。
・栽培物の世話や観察を通して食への関心や食欲につなげる。
・友達が食べている様子に関心を持てるようにことばがけ、刺激を受けられるようにする。
・苦手なものが少しでも食べられたら、他の苦手なものは、その日は食べなくてもいいことにする。
(すべてを食べさそうとすると続かない。子どもがしんどくなる)
・一緒に調理する。
・その日だけではなく、継続して、根気よく援助する。
・同じ子がいつも給食時間残って一人で食べていることがないようにする。
(食べる事そのものが嫌な時間になってしまう)
・頑張っている姿を友達に知らせ、食べられたことだけでなく、食べられるまでの頑張っている過程を皆で褒めてあげられるようにする。
・一口でも食べられたら、頑張ったという気持ちをおおいに褒める
また、家庭と連携をとり、おうちでもたくさん褒めてもらうことで、食べられた喜びを感じられるようにする。
幼稚園でも、子どものペースを大切にしながらも根気よく援助をし、食べてみようという心の成長につなげていきたいと思っています。
情報交換・共有できるサイトを目指しています。
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