泳ぐことの基礎となる遊び
2016/08/24
たくさんのプール遊びを楽しんでいると、年中、年長では、泳ぐことができるようになりたいと思う気持ちが芽生える様子が伺えます。
水に親しんだうえで、泳ぐことの基礎となる遊びに取り組みました。
浮かんでみる
私はプール遊びの際、「浮かぶもの、沈むものクイズ」をしたりします。
空のペットボトルやキャップなどは浮かびます。
「すいかは?」
実際にすいかをプールに入れていみると、浮かぶ様子をみて、子どもたちはびっくり!
「じゃぁすいかよりも重い先生は?」
実際に私が浮いてみると、「おぉ~!!浮いてる~!!」とびっくりする子どもたち。
「みんなも浮くよ。力を入れたらだめだよ。力を抜いたら、みんな浮くんだよ」とことばがけました。
泳ぐためには、まずは、人は浮くということを知ることが大切です。
ビート板やマットを使って
人が浮くということを知っても、すぐに実践できる子、怖がってできない子がいます。
そこで、まずはビート板やマットを使い、浮かんでみます。
そして、私がひっぱり、進んでみます。
「今度は自分で進んでみよう。」「どうすれば進むことができるかな?」と投げかけると、子どもたちから「足を動かす」という声がでました。
そこで、ビート板(うちの幼稚園では、安心できるように、お腹のあたりまで乗ることができるような、また、数人で使用できるような大きなビート板やマットを使っています)を使って足を動かしてみると、自分で進めた!という満足感を味わう様子が見られました。
プールサイドの段やバーをもって「ばた足」をする
足を動かすという感覚をつかめるように、プールサイド下の段に手をのせたり、バーをつかんで、手をまっすぐに伸ばし、足を動かします。
動かずに固定されていることで安心して、足の動かし方を学ぶことができます。
このときに見てあげたいポイントは、手足が伸びているか、足が水面にあがり水しぶきがたっているかということです。
大人の手を使って一緒に泳いでみる
足の動かし方がわかったら、大人と一緒に泳いでみましょう。
大人と子どもは対面する状態で、子どもは大人の肩に手をおきます。
そして、子どもが、大人と触れていることで安心できるよう、またまっすぐに手を伸ばせるように、子どもが伸ばした腕の下に、大人も同じように手を伸ばして、下から支えてあげるようにします。
もしくは、子どもが浮いている横から、片手で子どものお腹を支え、もう片方の手でで、子どもの手を支えます。
大人に支えられていると感じることで、子どもは安心して足を動かして進んでみようとします。
幼稚園では、泳ぐことができるようになる ということが最終目標ではありません。
水やプール遊びに親しみを持てるように、無理なく、子どもの思いに沿って遊びや活動を進めていきたいと思います。
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