先生セキララ日記 ~幼稚園の現場から~

幼児教育・子育てについて、幼稚園教諭の視点から綴ったブログです。現役の先生、保護者の方、これから先生になる人達と一緒に考えていくことを目指しています。

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苦手な保護者への対応~「苦手」を軽減するための方法~

2018/01/10

同じ仕事をしている先生から、「あのお母さん嫌い・無理」 という言葉を耳にすることがありました。
保育者も人間だから、苦手意識をもつこともあるとは思いますが、そういうことを平気で口にするって、どうなのかなぁと思いました。
保護者のことを「嫌い、無理」という先生だって、すぐにそういう感情をもったわけではないだろうし、やりとりを重ねる中で、マイナスの気持ちが膨らんでいったのだと思います。

感じてはいけない感情はないと思います。
でも私たちは子どもと保護者を支えるプロであるということを意識しておかなければならないといけないと思うのです。

幼稚園・保育園の先生は子どもに関する仕事だけど、子どもの育ちを考える上で保護者の存在は大きなものであり、保護者と思いを共有したり保護者を支援したりすることも大切な仕事のひとつだと思っています。

保護者に対する苦手意識を少なくする方法

苦手な人ほど積極的にこちらからかかわる!

友達関係の中では、自分が苦手だと思う人とはかかわらなくてよかったけれど、仕事となるとそうはいきません。
特に、私たちは相手を選べません。(だからこそ面白い出会いがたくさんあるとも思っています。)
どの子、どの保護者に対しても同じように平等に愛情をもってかかわっていかなければなりません。

一見「ちょっとキツそう」「何を考えているのかわからない」などと保護者に対して思うこともあるかかもしれませんが、実はそう思うことで、先に自分が壁を作っているのかもしれません。
私は保護者の方とは積極的にコミュニケーションをとるようこころがけていますが、特に苦手と感じる保護者の方にはより一層自分からかかわるようにしています。
挨拶、今日の子どもの様子、保護者の方自身のことなど・・・。

そうする中で、保護者の方の新しい一面を発見したり、見方が変わったりしていくことが多いのです。

普段からの何気ないコミュニケーションの積み重ねが信頼関係を築く上で大切だと思っています。

困った保護者=困っている保護者!保護者の言葉の背景を想う

「困った」保護者は「困っている」保護者 でもかきましたが、保育者からみて「困った」保護者でも、保護者自身が「困っている」ことが多いのです。
保育者から見て、一見やっかいにみえる保護者に対しても、なぜそういった言動をとるのか視点を変えてみてみると、保護者自身に対しても違った見方ができることがあると思います。
また、自分の価値観を基準にして物事をみてしまいがちですが、多様な観点で子どもや保護者を捉えることが必要です。
子どもが一人ひとりが違うように、保護者だって一人ひとり違います。
それぞれのもつ考え方や思いを理解しようする姿勢が大切だと思います

良いところを見つける!

”良いところ”より、”嫌なところ”の方が目につきやすいものです。誰にだって、嫌なところもあれば、良いところがあります!
”苦手だな” ”嫌だな”と思う保護者の良いところを意識的に見つけましょう。人の嫌なところに目をおくと、自分の気持ちも嫌な気持ちになりますが、人の良いところをみつけると、少し幸せな気持ちになります♪

 

完璧な保護者はいません!
だからこそ支援をする必要があるのです。
保護者と温かい関係をつくるなかで、保育ができるよう自分自身も努力していきたいと思っています。

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