先生セキララ日記 ~幼稚園の現場から~

幼児教育・子育てについて、幼稚園教諭の視点から綴ったブログです。現役の先生、保護者の方、これから先生になる人達と一緒に考えていくことを目指しています。

トイレ

オムツがとれない子と保護者の配慮について

先日、気分転換にぶらっと散策をしていました。
いいお天気だったので、親子連れもちらほらと見かけ、和やかな雰囲気の中で過ごしていました。
そこで聞こえた、一人の子どもの「おしっこ!」という声。
その声に対するお母さんの返答にショックを受けました。

おかあさんは、子どもが「おしっこ!」と言うと、「えぇ~もう!トイレ遠いから、オムツの中でしたら?」と怪訝そうな声で返しいます。
「遠い」と言っても、5分ほどのところに、公衆トイレがあります。
子どもはその後も、「おしっこ~!!」と言っていましたが、相変わらずお母さんは、「オムツはいてるんだから、大丈夫」

そのおかあさんにも、色々な事情や背景があったのかもしれません。
けれども、せっかく子どもが自分の意志で「トイレにいきたい」ということを示しているのに、親がその機会を逃してしまっては、排泄の自立はできません。
そして、おしっこが出たままのオムツで過ごすことも、肌にはよくありません。

幼稚園入園時にもオムツがはずれていない子の姿も見られます。
保護者の方が、タイミングをのがしてしまったり、パンツへの移行がうまくいかなかったという声をよく聞きます。

子どもがもじもじしていたら、トイレに連れていく。
オムツをしていても、どのタイミング・感覚でおしっこがでるのかを把握し、オムツの中ではなく、トイレでオムツを脱いで便器に座ってみる。
オムツではなく、パンツでおもらしの失敗をすることで、”おしっこが出た”という感覚を味わったり、おもらしをすることの気持ち悪さを子ども自身が味わい、トイレでおしっこをすることに気持ちを向けていく。

などの配慮が必要であると思われます。
子ども自身のタイミングを逃さずに援助していけるといいですね。

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