空気が読める子と読めない子の母親の関わりの違い ~TPOがわかる子どもになるために~
元気いっぱいのAくん。
お話し好きで、言葉もたくさん知っています。
おしゃべりが大好き!楽しいことが大好き!で、自らいろいろな人とのかかわりを求めて楽しむことができます。
パワフルな姿は周りをひきつけ、また、ユーモアのセンスから、周りには自然と友達が集まってきます。
見立ても面白く、彼が作る作品には、創造力があふれています。
Aくんは、終始ハイテンション!
大きな声で叫んだり一方的に話したりする様子が見られます。
会話は一方的なところがあり、自分の思うように話を進めようとし、思い通りにならないことは、泣いたり暴れたりしながらなんとしても、自分の思い通りに進めようとします!
なんとも3歳児らしい姿です!
ありのままを発揮して過ごすことができている証でもありますが、、一方で、いつでもどんな場面でも、同じ調子で大きな声で叫んだり自分の話を一方的に話したりして、場面にそぐわないような行動も見られます。
先日、保護者参加の行事で、こんな場面がありました。
男女別に保護者とともにダンスをする場面で、自分の番が終わったAくん。
女児の番になると、大きな声で騒いだり走ったりしています。
同じく保護者が一緒であることで興奮気味のKくんもAくんに影響されています。
そのときのお母さんのかかわりかたに、普段のそれぞれの子どもの姿と通じるものを感じました。
Kくんのお母さんは、少し様子を見た後、周りを見ることができるように声をかけておられました。
一方Aくんのお母さんは、笑顔でAくんの様子を見守っておられます。
思い起こすと、先日の行事でもAくんは、「おなか減ったー」「いつおわるのー??」と大声で叫んだり、おもちゃを取り出して遊ぼうとしたりしていました。
その時も、お母さんは笑って見守っておられただけでした。
子どもの主体性が大切であるということをブログでもよく書いていますが、これは、主体性でありません。
全部が全部したいようにさせることが主体性ではないのです。
なんとしても自分の思いを通そうとする姿勢も、これまで、家庭では自分の思いが通ってきたことが多かったのではないでしょうか。
だから、自分の思いと違うことや場面とぶつかったとき、泣いたり暴れたりするという手段しかないように思いました。
行事では、普段とは違う生活の流れや雰囲気もあり、Aくんが叫んだりおもちゃで遊ぼうとしたりしてしまうのも、当然の姿です。
また、存分に自分を発揮できる場があるのは、とても大切なことです。
ただやはり、周囲に影響を及ぼしそうな場合には、大人の何らかのかかわりが必要であると思うのです。
周りに影響を及ぼしそうな状況、今はその場面にそぐわないような行動というものを、幼児は 周りの状況と自分の行動を照らし合わせて考えることは、まだ難しいことがあります。
ある程度の言葉がわかるようになった子どもに対して、きちんと伝えるという経験、かかわりが、場の空気を読んだり、TPOをわきまえられるようになったりすることにつながることを感じた一場面でした。
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