心が動く絵画表現 ~はじき絵~
2018/01/21
先日、みんなで水族館にいきました。
普段見慣れないおさかなたちに、子どもたちは目をか輝かせる様子が見られました。
そのときの気持ちを活動につなげ、今日はみんなで水族館を作ろう!ということになりました。
絵画表現では、興味をもったもの、親しみを持っているものなど、子どもたちが感じた事を大切にし、それを題材として取り上げる事にしています。
”描かされる”ではなく、”描きたい”という気持ちをもつことが、大切だと思っているからです。
子どもが興味を持ったもの、感じたことがたくさんある題材には、世界観をもって豊かに取り組むことができ、思いがあふれる作品になります。
子どもたちが ”楽しかった” ”お魚がこんな風に泳いでてきれいだった” など、それぞれが感じた事や気持ちを表現することを楽しめるように取り組みました。
そして、その中で使った技法が「はじき絵」です!
はじき絵
☆準備するもの☆
- 魚の型(白画用紙)
- クレパス
- 水彩絵の具(濃度は薄目)・・・水色、黄色、黄緑色、緑色、赤色など、お好みの色。
- 筆
☆遊び方☆
「え、せっかくクレパスで描いたのに、上から絵具を塗ると消えちゃうよ」という子の姿が見られました。
私が、上から絵具を塗る様子を興味津々で見ている子どもたち。
模様が浮かび上がる様子を見ると、歓声をあげ、はじき絵の面白さや不思議さを感じていました。
☆展開☆
魚の模様をクレパスで描く際、色々な色を使っても可愛いですし、白一色で描いて、上から絵具を塗っても模様が浮き上がってくるので、はじき絵の面白さを感じることができます。
白で描くと、模様が見えませんが、絵の具をぬると、上から模様が浮かび上がる様子に、子どもたちは「魔法だぁ!!」と大喜び!
作った魚を台紙に張り、周りに海の中の様子を描き足しても面白いですよ。
☆ポイント☆
今回は、3歳児で行ったので、なぐりがきでの状態でもはじき絵が楽しめるように、保育者が魚の形に切ったものの上にクレパスで描きました。
かたちを捉えて書くことができるようになると、一枚の画用紙に、海・川の中の様子をクレパスでかき、その上から海・川の色を絵具で塗ったり、プールで遊んでいる様子をクレパスで描き、プールの水の色を絵の具で塗ったりすることもできます。
年齢や子どもの様子に応じて、テーマや取り組み方を考えると面白いですよ。
はじき絵で使うクレパスは、油が入っていて、絵の具は水を溶いて使うので、油の成分を水がはじくという原理ですが、「なぜ??」と子どもが感じた際には原理を考えられるようにするのも一つですが、幼児期には、不思議に思う気持ちや面白さを感じる気持ちを大切にしたいと思っています。
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