先生セキララ日記 ~幼稚園の現場から~

幼児教育・子育てについて、幼稚園教諭の視点から綴ったブログです。現役の先生、保護者の方、これから先生になる人達と一緒に考えていくことを目指しています。

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子どもの育ちを支える・信頼される連絡帳 ~事例1~

2018/01/05

昨日は、子どもの育ちを支える・信頼される連絡帳を書くために大切にしたい6つのことを書きました。
でも項目だけ挙げられても、具体的なイメージがつかみにくいですよね。
私も新任の時には、何をどんなふうにかけばよいかわらなかったです。
先輩の先生にお伺いしても「そんな深く考えなくていいよ」と言われ、実際に見せてもらうことをお願いするわけにもいかず悩んだことがあります。
「書く」って難しいなと思うことが度々あり、私もまだまだ学ばないことがたくさんありますが、連絡帳の書き方に悩んでおられる方に、少しでも参考になることがあれば幸いです。

連絡帳を書くときに大切にしたいことは、以下の8つ

  1. 子どもの様子を書く
  2. 子どもの思いを捉えて書く
  3. 成長を書く
  4. 問題行動、不安・緊張など気になることが続く場合にはより丁寧に書く
  5. 園での援助方法・方針を書き、家庭での援助に繋げてもらう
  6. 保護者の思いに寄り添う言葉・ねぎらいの言葉を添える
  7. 肯定的に書く
  8. 言葉遣いに気を付ける

具体例

これらを視野に入れて、実際の具体例を挙げたいと思います。
上の6つを各色で示しています。
7,8については、全体を通して意識しているので色付けしていません。

先日は(行事の名前)にご参加くださりありがとうございました。
○○ちゃん、お母様のお姿を発見されると「先生、おかあさん来てくれた!」と嬉しそうな笑顔を見せてくださっていました。
大好きなお母様が幼稚園にいてくださったことで、元気いっぱいはりきっておられましたね。
お忙しい中でお仕事のご都合をつけて出席して下さったこと、ありがとうございました。

さて、○〇ちゃんですが、最近はおともだちと一緒に”おかあさんごっこ”を楽しんでおられるご様子が見られます。
1学期は保育者と一緒に過ごすことで安心されるご様子が見られましたが、友達がしていることを〇〇ちゃんに伝え遊びに入ることができるよう橋渡しをしたり、保育者と一緒に遊びに参加したりする中で、友達の様子に関心を持ち、一緒に遊びたいという思いが膨らんでいかれたようです。
少しずつ保育者から離れて友達との遊びを楽しまれるご様子がみられるようになったことに〇〇ちゃんのご成長を感じ、嬉しく思っております。

今日は少し咳が出ておられました。帰られてから引き続きご様子を見ていただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。

そして、8つのこと以外に気を付けたいことは、上から目線にならないこと。

そのためにも、保護者に対しても子どものことを書く時にも、なるべ丁寧な言葉で書くようにしています。

先日卒園されたお母様が園に遊びに来てくださり、「悩んでいた時に連絡帳を見て、孤独感が癒された」と言ってくださいました。
連絡帳が、保護者とのつながりの一つになっていたことを感じ、嬉しく思っていました。

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