子どもの育ちを支える・信頼される連絡帳～事例２～

2018/01/06 2018/01/06

これからの季節、風邪やインフルエンザがはやってきますね。

そんな中、熱があるのに登園させてこられる保護者もおられます。

子どもがいく！と言ってお母さんの言うことを聞かずに、保護者の方も「まぁ元気ならいいか」と登園させてこられることもしばしば。

だけど、子どもはまだまだ先の見通しがもてないもの。
今は大丈夫でも幼稚園にいくことで体力を消費して、余計に体調が悪くなってしまったり、風邪が長引いたりすることがあります。
そして、本人が大丈夫でも、他の子にうつってしまうことが多々あります。
幼稚園は集団生活の場。
風邪が蔓延しないようにみんなで気を付けあっていかなければならないと思います。

今日は、「体調が悪い」と連絡帳を書いてこられた保護者に書いたお返事を紹介します。

体調面・お休みを促さないといけないときの連絡帳事例

保護者からもらった連絡帳の内容

おはようございます。
昨夜から咳が出て夜あまり寝られなかったようで、朝なかなか起きることができず、遅れました。
７．7℃ありますが、元気なので登園させます。
よろしくお願いします。

連絡帳のお返事

ご連絡ありがとうございます。
○○くん、昨日ぐっすり寝られなかったとのことですが、お母様も○○くんのご様子が気になり、あまり眠っておられないのではないでしょうか。お母様のお体の調子は大丈夫でしょうか。

〇○くん、７，7℃の熱があられたのですね。
朝は園庭に出て砂場で遊ばれていましたがお昼前には、ぼんやりされているお姿が見られました。
給食もあまりすすずに、おかずは1/3程ほど食べておられましたが、ごはんはすべて残されていました。
段々と体調が悪くなってこられましたので、午後は、職員室で休んでいただきました。
13時半の時点で、熱は７.8℃でした。

これから熱が上がってこられることも予測されますので、帰られてから引き続きご様子を見ていただけますでしょうか。

無理して登園され、風邪が長引くと○○くん自身がつらい思いをされることと思います。
〇〇の行事までまだまだ日数もありますし、今風邪をこじらせて〇〇の行事に参加できなくなってしまうことのほうが〇〇くんにとって悲しいと思いますので、どうぞ今はご無理なさらずゆっくり休んでくださいね。
早く熱が下がり、〇〇くんが元気に登園して下さることをお待ちしております。

寒くなってきましたので、お母様も体調を崩されませんように・・・。

まずは、伝えたいことを伝える前に、保護者の方に寄り添うことが大切だと考えます。
”咳がでて””寝られなかった”ということに気づいておられるということは、保護者の方がそのたびに起きたり気にかけておられたということ。そのことを想った一言を伝えたいなと思います。

そして、「熱があられた時には休んでください」とはっきり言うことも一つだとは思いますが、どうしても一方的に聞こえてしまいます。
朝は元気でも段々としんどくなってこられたこと、そして無理して登園すると子どもがしんどい思いをすることを丁寧に伝えると、保護者の方にも休まないといけないことの意味が伝わりやすいのではないかと思います。

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