創造性を育む製作~廃材を使った発想豊かなものづくり~
2018/01/22
昨日は、”鬼”というテーマをもった製作をとりあげました。
今日は、こどもの発想を生かしてとりくんだ、ものづくりをご紹介したいと思います!
年少では、これまでに切る・貼る・折るなどの基本的な技法を用いて、自分で作りあげることの楽しさを感じられるように援助してきました。
その上で、これまでに学んできたことを生かして、自分の思いをもって製作をすることをたのしめるよう、色々な素材や用具を準備し保育室のものづくりコーナーをつくっています。
素材の多くは、廃材やこれまでの製作でつかった身近なものです。
素材コーナーにあるもの
- ヤクルト容器
- プリンカップ
- カップ麺の容器
- 割り箸
- 芯(ラップ芯、トイレットペーパーの芯など)
- はぎれ
- ビーズ
- ボタン
- ひも
- 毛糸
- 折り紙
- モール
- サインペン
- セロハンテープ
- ビニールテープなど
その時々に集まるものも違い、色々なものが集まります。
こどもたちが作った作品(3歳児)
ここでは、子どもの思いをもってつくることや、発想豊かに取り組めることを大切にしていますので、題材は与えていません。
子どもがつくっている様子を見ながら、何をどんなふうにしたいのかを読み取り、それをふまえて素材や用具を追加して置いてみたり、製作が膨らむような言葉がけをしたりしてます。
これは、セロハンテープの芯から発想を膨らませて作ったものです。
なんだかお分かりでしょうか?
めがねです!
ただセロハンテープの芯をくっつけただけですが、自分で、芯を二つくっつけたらめがねに見える!という見立てをしたこと、そして実際にはりあわせるには何をどう使ったらいいか考えられたことに育ちを感じます。
そして、もう一つ素晴らしいところは、セロハンテープ芯をくっつけたあとに、サイドに輪ゴムをつけ、実際につけられるように工夫したところです。
さらに、同じセロハンテープの心からアイデアがひらめいたようで、もうひとつ作品を作っています。
これは、「ピストル」です!
輪ゴムをひっぱりはじいて使うそうです^^
セロハンテープ芯の先についているのは折り紙を折ったもの。
このの部分はきっと銃口ですね、
折り紙の白いほうを表にして折ってあって、セロハンテープの芯と色を統一しているところも一つの工夫です。
一つのものから色々な発想をもって取り組めたことに発想が豊かに育っていることを感じます。
セロハンテープ芯を使って、「腕輪」を作る子の姿も見られました。
その姿に刺激を受け、他の子も同じようにセロハンテープの芯を使おうとしたのですが、なくなってしまいしょげてしまいました。
そこで、「セロハンテープの芯じゃなくても、何かを使って丸の形を作ってみたら?」と助言すると、折り紙を棒状におり、円になるようにつなげる姿がみられました。
言葉がけを受け、自分で考えてかたちにすることができたことに思考力の芽生えを感じ、うれしく思います。
そして、折り紙でリボンをつけて完成!
自分のイメージをかたちにすることができたことに、満足感を味わう様子がうかがえました。
色々なものを使って、輪っかにできることを知った子どもたちは、この後様々な素材を使ってそれぞれの「腕輪」を作りました。
そのうちの一つがこれです。
この子が輪っかにしたのは、お風呂場で使うタオルです。
この子のすばらしいところは、タオルの生地に魅力を感じ、自分でサイズを考えたり、切って使うということに着目したことです。
それぞれの発想が広がっていく様子が見られ、面白かったです。
次の写真は、結婚式で使う「ベール」です。
もともとは、上の写真のタオル生地を使ってベールを作っていたのですが、そこから色々なものをベールにして楽しむ様子が見られました。
3歳児らしい可愛いベールですね。
自分でつくりあげた喜びを感じられるようにピンで頭に留めてあげると、お姫様ごっこがはじまりました^^
次の写真は、同じ頭につけるものでもまた違ったアクセサリー!カチューシャだそうです。
おしゃれに仕上がっています^^
次は、「帽子」です。
カップ麺に折り紙やビニールテープを貼り付けて、「帽子」をつくったようです。
カップ麺をかぶったら帽子になるという発想が素晴らしいです。
このように、素材からイメージを膨らませたり発想が豊かに育ったりする力の育ちが感じられます。
ものづくりの面白さを感じている様子がうかがえるので、思いを表現する楽しさを引き続き感じられるように、一人ひとりに応じたサポートしていけるようにしたいと思います。
情報交換・共有できるサイトを目指しています。
シェアしていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。