子どもの様子に応じたプールでの遊び方
2016/08/22
以前、プールが苦手な子が楽しめるプール遊び!というブログを書きましたが、子どもが無理なく参加し、遊ぶことができるプール遊びを通して、子どもの変化が感じられるようになってきました。
今日は、その後の子どもたちの変化と、プール遊びについて書いていこうと思います。
子どもたちの変化
プールが苦手な子が楽しめるプール遊び!に記載した遊びを通して、自然に水しぶきがかかり、顔に水がかかっても平気になってきた子どもたち。
水が苦手な子に、いきなり「顔をつけてみよう!」「がんばって!!」「すこしだけ!!」などと励ましても、子どもたちは恐怖心のほうが強く、余計にプール遊びに消極的になってしまいます。
けれど、水遊びの楽しさを感じ、親しみを持てるようになってくると、子ども自身も”やってみたい”という思いをもてるようになってくるのです。
そこで、無意識に顔に水がかかる遊びを楽しめるようになってきたタイミングをみはからって、顔を洗ってみることをなげかけると、「できた!」と喜ぶ姿が見られるようになりました。
その喜びが、次への意欲へと繋がり、そのうち、自分で水面に顔をつけることができるようになる子も見られました。
そして、集団の良さでもありますが、できるようになる子がいると、その子に刺激され、周りの子も自分で顔をつけたり、潜ってみたりするようになるのです。
このように友達に影響されたり、「できた」という喜びを感じたりすることで、活動の幅を広げていく子の姿も見られますが、きっかけを要する子の姿も見られます。
プールの時間には、皆で取り組む時間と、自由な時間(自分のしたいことを楽しんだり、自分の頑張ることにチャレンジする時間)を設けています。
自由な時間には、個別的な援助に重点をおいていますが、きっかけを与えることで、伸びる子もいます。
そういう子には、その子のペースを大切にしながらも、一歩前へ進めるよう援助しています。
たとえば、顔を洗うことができるようになり、水面に顔をつけたいと思う子。
この子には、水面に私の手のひらを広げ、私の手まで、おでこを付けてみるように投げかける。
おでこがつけられたら鼻をつけてみる。
そうする中で、一瞬、顔を水面につけることができました!!
顔がつけられて、潜ることができるようになりたい!と思う子には、いきなり潜るのではなく、まずは、耳まで水につけてみること、そして、髪の毛がぬれるまでつけてみることを一緒に行っています。
その子のできるようになりたいことを、小さなステップにわけて取り組むのです。
大切なのは、一つ一つの過程で、大きく褒めてあげる事。
”おでこをつけることができた” ”鼻をつけることができた” ”1秒顔をつけることができた” その一つ一つが子どもにとっては、大きなことなのです。
”できた”という喜びは、新しいことにチャレンジする気持ちや様々なことへの意欲につながります。
あくまでも、”できる、できない”ではなく、子どもの”やってみたい”と思う気持ちや過程を大切にしていきたいと思います。
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