うろうろする子、話を聞かない子、泣いている子など、集団行動ができない4月の過ごし方
お悩み:子どもがバラバラで、クラスの活動やクラスに子どもが入ってこない
入園して2週間が経ちました。
子どもがうろうろしたり話を聞かなかったり、ずっと泣いているという姿が見られ、クラスの活動に参加せず集団行動ができない。
ヒントとなる考え方の道筋
この時期に何を大切にするべきかを考えよう
結論から言うと、当たり前の姿です。
新しい環境に、子どもたちは場所や人にまだまだ慣れず、不安でいっぱいの子、見通しを持つことが難しく様子をうかがっている子、お母さんと離れることが寂しくて涙する子、新しい環境に興味をもち好奇心でいっぱいの子、など様々な姿が見られることと思います。
そんな中で、集団行動をさせようということにまずは無理があるように思います。
”みんなで何かをする”ということの楽しさを味わわせるのには少し早いように思いますし、入園してまだまだ日も浅い今は、子どもが安心して過ごすことができるようにするということに重きを置いて日々の流れや一日の過ごし方を考えるべきです。
まずは、それぞれが好きな遊びや場を見つけて楽しむことができるように援助するということが大切です。
好きな遊び・場をみつけて遊ぶことができるように環境を整えよう
保育室や園庭の環境を見直してみましょう。
遊びのコーナーがわかりやすいかどうか、子どもが落ち着いて遊ぶことができるようなコーナーの環境があるかどうか、この時期にあった遊びが用意されているかなどを振り返ってみましょう。
そして、遊びが見つけられない子には、一緒に遊ぶ中で遊びへの見通しを持てるようにしたり、保育者が絵本を読んであげたり、遊んでいる子の様子を知らせるなどして遊び方を知らせるなどして一緒に過ごしながら、安心できる場・遊びを見つけて過ごすことができるように配慮する必要があります。
それぞれの姿を受け止めよう
子どもがどういう思いでいるのか保育者が受け止めることは、どんな場面でも大切です。
新しい環境に戸惑ったり不安を感じたり、また、園生活の流れを掴めていない中で、保育者の思い通りにさせようとすると、子どもの気持ちが見えなくなってしまいます。
子どもの思いを受け止めずに、保育者の思いを押し付けてばかりいると子どもとの信頼関係は築けません。
まずは子どもの思いに寄り添い、自分の思いを受け止めてもらうという経験を重ねる中で、だんだんと落ち着いてくるようになります。
一方、降園準備などどうしてもしなければならないこともあります。
そのようなときもまずは子どもの思いを受け止めたうえで、気持ちを切り替えたり、しなければならないことに気持ちを向けていくことができるよう援助すべきです。
個々の姿にあわせた援助を心がけよう
今は集団として子どもを見るよりも個々が大切な時期です。
不安でいっぱいの子には、寄り添った言葉がけをしたりスキンシップをたくさんとったり、遊びを見つけることができるように援助する
様子をうかがったり戸惑いが多い子には、見通しを持てるような声をかけたり写真などで流れを提示したりする
好奇心旺盛旺盛でたくさん遊びたい子には、少しでもたくさん時間を確保する
など、それぞれに応じた援助を心がけましょう。
まずはありのままの姿を発揮して過ごせるようにサポートし自己発揮して過ごせるようにすることが大切です。
保育者に親しみをもつことができるように
上記4点を心がけながら、担任の存在がわかり親しみをもつことができるように援助しましょう。
保育者に親しみをもつことで安心をして過ごせるようになったり、人と何かを一緒にすることの楽しさを感じたりできるようになります。
また、保育者との信頼関係は、これからの人とのかかわりをつくっていく中で土台となっていきます。
今一度、これらのことを踏まえて一日の過ごし方や遊び、子どもの姿への見直しをしてみてください。
先生が”させよう”として保育をするよりも個々の姿を大切に考えて保育をする中で、子どもの方から落ち着いて過ごすことができるようになってくると思われます。
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