これから先生になる人にむけて 実習生・新任からのQ&A 幼児教育・子育て全般
保育の質を高める保育計画・振り返りノート~振り返りを明日の保育に繋げよう~
入園・進級から1か月が過ぎ、5月になりました。
子どもがなかなか話をきいてくれない!
子どもが思い通りに動いてくれない!
活動をうまくすすめることができない!
何がわからないのかわからない!!
という新任の先生もおられるのではないでしょうか。
そういった悩みを少しでも解決する力をつけるために、そして、保育の質を高めるためにも、保育計画・振り返りノートを書くことを提案・推奨したいと思います!
保育計画・振り返りノートをかこう!
保育計画・振り返りノートとは
日々の保育を進めるための、またその日の保育を振り返り次に生かすためのノートです。
具体的には、日々の保育を考えるにあたって、今の子どもの様子・姿を踏まえ、ねらいや内容を考え記録します。
そして、その日を過ごして感じたこと、反省を書き加えて次に生かせるようにするのです。
反省したことを次の保育に生かすという積み重ねにより、保育の質を高めていくことを目指しましょう。
保育計画・振り返りノートを書くことの具体的な良さ
- 書くことで思いが整理される
- イメージしやすくなる
- 考えが深まる
- 何が大切なのかを確認をすることができる
- わからないことが整理できる
- 後で見返すことができる
- 振り返りに役立つ
保育計画・振り返りノートを書くうえで考えるべきこと
何をしたいか・させたいか、という以前に、まずは子どもの様子・姿をとらえることが大切です。
そして、それをふまえてその日一日をどういう思いで過ごすのか、何をねらうのか、ということを考えるのです。
そのうえで、そのねらいを達成するためにはどのような遊び・活動をするのかということを考えます。
保育計画を立てたら、イメージトレーニングをしてみましょう。
保育者が投げかけた言葉に子どもはどう返してくるのか、環境構成は適当かなど、できるだけ細かく子どもの動きや言葉をイメージしながら、詳細を修正したり具体化したりすることで、明日の保育に繋げていくのです。
子どもの言動について、できるだけ細かく具体的に想定し、それに対する援助を考えておきましょう。
その後、書きっぱなしではなく、一日を終え、子どもたちの様子、保育を振り返ることが大切です。
反省・改善点を考え、書き加えます。
そうして、次の保育に生かすことが大切なのです。
反省は赤で書き加えると、後から見たときにわかりやすいでしょう。
また、自分だけではなく、いろいろな視点で見てもらうことでより考えが深まります。
先輩の先生に保育ノートを見てもらい、違った視点から見てもらうことで、気づきを深め保育への考え方を深めたり自分の引き出しをふやしていけるといいですね。
保育計画・振り返りノートを書くうえで大切なこと
- いろいろなことを想定しながら書く
- 自分が何を大切にしているのかを考える
- 後で振り返り、反省をする
- 反省を次に生かす
- 活動や遊びについての環境構成を考える
書式の例
この書式を参考にしていただきながら、改良していただければと思います。
また、計画をたてたからといって、その通りにしないといけないというわけではありません。
その日の子どもの様子や盛り上がっている遊びに応じて臨機応変に対応することも大切です。
日々記録するということは大変ですが、自分、そして子どものために実になるものです。
私自身、熟慮と反省を繰り返しながら保育について深めていきたいと思っています。
情報交換・共有できるサイトを目指しています。
シェアしていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。