道徳観や正義感が育つ「自然体験」
2016/07/17
子どもは自然とかかわるのが大好き
「せんせ~、トマトがうまれたぁ~~!!!」と喜んで知らせに来てくれた子どもがいました。
苗を植え、雑草をぬいたり、水やりをしたりしている中で、栽培物への関心が高まる様子が見られるようになりました。
先日までは、ダンゴムシ探しが流行っており、手の中にい~っぱい集めては喜んでいました。
(私は内心、「ギャ~~」と聞こえぬ悲鳴をあげながら、「いっぱいいるね~」「あ、丸まった!!」と心とはウラハラの笑顔^^;)
また、ありへの興味から、「ありのおうち」を作って、どうすればありがたくさん集まるか実験したり、雑草をあつめて“ブーケ”にするほほえましい姿も見られました。
直接体験することを大切にした保育
五感を通して物事にかかわることで、心の豊かさにつながります。
自然体験の中では、たくさんの五感が含まれています。
生き物(動物,虫)、植物(野菜、花等)、砂、土、泥等たくさんの自然がありますが、
におい…嗅覚
見た目(かたち、大きさ、美しさ)…視覚
ふわふわ、ちくちく、柔らかい、固い・・・触覚
温度・・・感覚
おいしい、苦い・・・味覚
など、自然体験が五感を刺激し、心や脳を発達させていくのです。
自然体験が豊かな子どもは、道徳観や正義感も強くなります。
また、保護者から、「汚れるからだめ」と、泥んこ遊びを制止してきたとの声を聞くことがありますが、
泥や砂に触れる機会が少ない子は、糊を使うことを嫌がり製作遊びを楽しめなかったり、ボディペインティングなどの感覚遊びを嫌がりダイナミックに遊びこめなかったりすることがあります。
子どもは、感覚を通した遊びの中で、いろんなことを感じ、考えています。
これまで動物にかかわりたい気持ちから首根っこを捕まえ強引にかかわっていた子も、動物が逃げてしまうことで、どうかかわればよいのか試行錯誤する姿が見られるようになりました。
「うさぎさん、怖くないよ」と声をかけたり(そりゃ首根っこ捕まえられたら逃げるだろ と思いながら笑)、
おうちから人参をもってきて、小屋の前においたり、無理やり捕まえるのではなく、そっと撫でるようにしたり・・・。
自分の思い通りにいかないこと、動物は言葉を話さないことで、気持ちを汲み取り行動に移そうとする姿が見られるようになりました。
色々な自然体験の中で、こどもが感じる機会を大切にしながら、豊かな心育てができるようにしていきたいなと思います。
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