脳の刺激につながる指先を使った遊び、生活経験
2016/08/03
先日の雨の日、レインコートを着て登園した子どもが、自分でパッチンボタンをはずせず脱げないということがありました。
普段のお母さんとのかかわりを見ていても、多方面において、お母さんにやってもらっていることが多く、子どもからは、"お母さんにやってもらうもの"という意識がうかがえます。
一方お母さんの方も、子どもが幼いという意識から、子どもにさせようという様子はうかがえません。
けれど、そのことが、靴下を自分ではけない、表返すことができない、折り紙などでは指先がうまく使えないなど、いろんな姿につながっているように思います。
指先を使うことの大切さ
指と脳の関係は密接していて、指先を使う遊びは、脳を刺激し脳の細胞を活性化させるといわれています。
そして、乳幼児期から指先を使う経験を重ねる中で、手先の器用さが育ってい子どもが多く見られます。
かといって、手先を使う訓練をするのではなく、手先を使う動きもまた、生活や遊びの中で大切にしていくことが必要です。
生活の中での指先を使った動き
つまむ・・・卵ボーロを一つずつつまんで食べる、お箸を使って豆をつまむ、洗濯ばさみの付け外し
むく、めくる・・・たまねぎ、バナナ、みかんの皮をむく
外す、つける・・・ボタンの付け外し(衣服の着脱については、他にもチャックをはめる、上げる、下げる)
引っ張る・・・お菓子の袋を開ける
お手伝い
洗濯物をたたむ
(タオルをたたむ際、端と端をあわせることを普段からしていると、折り紙遊びでも同じように端と端をあわせることができるなど、生活と遊びは結び付いています)
お料理...豆をむく、種をとるなど
指先を使った遊び
粘土、クレヨン、鉛筆、折り紙、紙を丸めるなど。
指先を使った遊びは色々ありますが、その中の一つとして、紐通しをご紹介したいと思います。
紐通し
〈準備物〉
- 画用紙にパンチであなをあける
- 紐や毛糸
〈遊び方〉
- 一つずつ穴に紐を通して画用紙をかざりつけていく
- 真ん中のスペースに絵を描いたり、作ったものを貼り付けたりして作品に仕上げてもOK!
〈ポイント〉
手先の扱いを意識した遊びですが、この遊びは、「縫い物」への理解を深められる遊びの一つです。
同じ穴のあけかたでも、紐の通し方によって、”なみ縫い” ”まつり縫い”などいろいろな通し方があります。
この遊びの展開として園(年長組)では、雑巾づくりを投げかけました。
指先を使ってつくりあげることを喜ぶ様子が見られましたよ!
まとめ
普段の遊びや生活の中で、手指を使った遊びや動きはたくさんあります。
発達年齢に合わせた遊びやお手伝い、身の回りのことを自分ですることを、一つ一つを丁寧に重ねていってほしいなと思います。
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