先生セキララ日記 ~幼稚園の現場から~

幼児教育・子育てについて、幼稚園教諭の視点から綴ったブログです。現役の先生、保護者の方、これから先生になる人達と一緒に考えていくことを目指しています。

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遊びの中で考える力・創造力・学びを深める意欲を育むために2~遊びの具体的展開~

2018/01/18

子どもたちの声からおうちづくりをすることになりました。
昨日屋根ができあがったので、今日も、登園すると「昨日の続きしにいこう!」と喜んで園庭にでる姿が見られました。

まずは、この続きをどんなふうにしていきたいのか子どもたちの思いを聞き、みんなで相談することにしました。
そうすると、「ドアとか窓を作りたい!」という声がでました。
さっそく材料を探しにいき、大きなダンボールを見つけた子どもたち。
鉄棒にダンボールをくっつけることになりました。

かたちができあがってきたことで目を引き、”面白そう”と感じた子達がどんどん集まり、遊びの輪が広がっていきます。
人が集まると、いろいろなアイデアも出はじめ、また、鉄棒の周りを囲むようにダンボールをつけると、”おうち” のイメージが膨らんできたようで、「ピンポン(チャイム)がない」「鍵もいる」というアイデアがでて、イメージが深まっていく様子が見られました。

イメージが膨らむとそれを実現しようと、自分たちではさみをもってきてダンボールに切り込みを入れ”鍵穴”をつくったり園庭に折り紙をもってきて”鍵”を作ったりしてイメージしことを実現させようとする様子が見られました。
また、マジックで”壁”に絵を画いて可愛らしくしようとする様子が見られたので、急遽絵の具を準備し、ペイントするコーナーも設けました。

大まかなかたちができあがったことで、今度は”おうち”の中に、いすや机を運んできたり、いろいろなままごと用具をもってきたりする様子が見られました。
以前年長組を担任したときにも一度”じぶんたちのおうちをつくろう”ということがあったのですが、そのときもはじめはダンボールからはじまり、雨が降ったり遊んでいる中でぼろぼろになってしまったりしたこどで、”ダンボールではだめだ”ということで、”木でつくろう!”ということになり、何ヶ月もおうちづくりが続いたのですが、年少児はここまで作り上げたら気持ちも満足したようで、やりとりの遊びに移行していきました。
それに応じて私も、ままごとでつくるお料理や友達とのやりとりが深まるよう、子どもたちの思いを拾い上げながら援助していきたいと思います。

これまでの生活や遊びの中で、自分の思いを伸び伸びと伝えることができるようになってきたり、切る・折る・貼る・画くなどの基本的な表現方法が養われていたり、イメージしたことを表現することの楽しさを感じてきたからこそ、自分たちで思いを出し合いながら、遊びを広げることができるようになっていることを感じます。
与えられたことをこなしていく保育だけでは、そういう力は身につかないと思います。

今後も子どもたちの好きな遊びを通して、イメージをかたちにする楽しさ、友達と思いを合わせて遊ぶ楽しさを感じながら、考える力、表現・創造力、またそれを友達と一緒に実現する力を育んでいけるようサポートしていきたいと思います。

 

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