先生セキララ日記 ~幼稚園の現場から~

幼児教育・子育てについて、幼稚園教諭の視点から綴ったブログです。現役の先生、保護者の方、これから先生になる人達と一緒に考えていくことを目指しています。

幼児教育・子育て全般

子どもが落ち着いて遊べる環境設定

2018/01/07

前日のブログの続きです

子どもがじっくり遊べる環境設定を考え直す

環境設定を考え直し、整えてみた翌日、子どもたちは登園すると、保育室が変わっていることに「え~せんせいのおへや(私がここに住んでいると思っている)、なにかかわってるよ」と、目を丸くしながら知らせてくれる子、珍しい様子にわくわくしながら一つ一つのコーナーを巡る子など、それぞれの姿が見られました。

身支度を済ませた後の室内遊びでは、各コーナーで遊びを展開する子の姿が見られました。
奇声をあげ、手当たり次第友達に手が出ててしまう子は、お気に入りの図鑑をみつけたようで、絵本コーナーでお気に入りの図鑑を見たり並べたりしていました。
もちろん、皆が落ち着てじっくり遊べるように急変したわけではなく、ブロックで作った銃で友達と追いかけあいっこをする中で興奮し、保育室から出ていく子の姿も。
保育室にとじこめたいわけではないので、しばらく見守っていると、「ただいま~」と友達と一緒に戻ってきて、
またブロックコーナーで新しい銃を開発する姿がみられました(^^)

コーナーを完全に区切ってしまうと、周りの友達の様子がみえなくなってしまうので、部分的に仕切りを低くして、あたりも見えるようにし、友達への関心をもてるようにしたり、友達から刺激を受け、遊びを広げていけるようにしたいと思います。

昼食後の過ごし方を改めて考える

昼食後は、まだ食べている子がいること、食べてすぐに走り回るとお腹が落ち着かないことがあり、落ち着いて昼食時間を過ごせるように、座って待つように伝えているのですが、もちろんこの状態で聞くはずもなく、食べ終わった子は、ばたばたと走り回る子の姿が見られます。
この時期の3歳で「待つ」こと自体難しいよね、と思いながらも、
座ってできる遊びといえば・・・年長では絵本や折り紙、あやとりができますが、字が読めないので絵本は難しい。眺めるだけになってしまうので、時間がもたない。
折り紙、あやとりもまだ難しい。
粘土は手に油がつき、昼食を食べている中ではあまり適さない。

なので、子どもが好きなキャラクターの塗り絵を用意し、塗り絵をして待つことを投げかけてみました。
そして、塗り絵を、”昼食後にだけできる特別な遊び”感を出してみることに。
すると早く食べ終わった子も、比較的落ち着いて過ごすことができました。

うまくいかないことで、こちらの思いを押し付けるのではなく、何に問題があるのか、どうすればよい方向にむかっていくのか、子どもの気持ちを読み取りながら保育を考えていけるといいなと思います。

-幼児教育・子育て全般

情報交換・共有できるサイトを目指しています。

シェアしていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。